発症リスクが半減! 大腸がん検診の効果は「予想以上に大きい!」と海外研究の報告

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無料でも受診する人は少ない
がん検診はその効果が認められている一方で、「偽陽性」や不必要な治療につながる「過剰診断」のリスクをはらんでいることが知られています。また、これまでに検診の利益や費用についても多くの研究が行われてきました。
今回、マサチューセッツ工科大学など米国の研究グループは、「自然実験」と呼ばれる分析手法を、がん検診に適用することで詳しく調べてみました。
この「自然実験」は、2021年のノーベル経済学賞の対象にもなり、経済だけでなく教育や医療などさまざまな分野で活用されている新しい分析手法です。
これまでの研究では、「無料のがん検診に招待されたグループ」と「無料のがん検診に招待されていないグループ」の間で、その後のがん発症率を比較するやり方が一般的でした。しかし、実際に招待された人のなかで、検診を受けた割合はどれくらいなのかについては明確ではありませんでした。特に大腸がんの場合のように内視鏡を使う検査は不快に受け止められることもあり、どうしても受けない人が多くなりがちで、全体的な効果が見えづらくなっていたのです。
そこで、今回の研究では、6か国17か所の医療機関を含む大規模な研究5件(すべて内視鏡検査)からのデータを再評価。招待された人のなかで実際に検診を受けた割合は低く、42〜87%と大きく異なりました。従来の研究であれば、招待されたグループと、招待されていないグループを比較するのが一般的で、実際に検診を受けた割合は考慮されません。新しい分析手法ではこの実際に招待されて、しかも検診を受けた人と、そもそも招待されず、検診も受けなかった人との比較により、検診後の発症リスクがより厳密にわかるというものです。
発症リスクが半減の結果に
こうして研究で確認されたのが、実際に大腸がん検診を受けると、その後10年間の大腸がん発症率が半減することです。
具体的には、過去

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