人類最多の生理回数を経験する現代女性が抱えるリスクとは? ドクターがアドバイスする、女性の体と不調の“リアル・フェムケア”

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生涯で経験する生理の回数はどれくらい?
毎月やってくる生理。現代女性が一生で経験する回数をご存じでしょうか。
その回数は400~450回程度。これは昔の女性の4~9倍に相当するといわれています。
妊娠、出産、授乳期は生理が止まるため、多産だった昔の女性が一生で経験する生理は50回~100程度。対して現代女性は初潮年齢が早まっている一方、初産年齢が遅くなって、出産する子どもの数は大幅に減少し、その結果、生涯での生理回数がかつてないほどの多さに。歴史的に見て、これが“人類最多”といわれるゆえんです。
生理の回数が多いということは、それだけPMS(月経前症候群)や生理痛などの心身の不調にさらされることも増えるということ。さらに、さまざまな病気のリスクも指摘されています。
「女性の体は排卵に向けてエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が増え、子宮内膜が厚くなっていきますが、妊娠せず不要になった子宮内膜は血液と一緒に排出されます。これが生理です。妊娠に至らず、生理サイクルが長い期間くり返されるということは、過剰にエストロゲンが分泌されている状態ともいえ、エストロゲンが過多になると子宮体癌や乳がんのリスクが高まることがわかっています。また、排卵自体が卵巣へのダメージを伴うため、経験する排卵回数が多くなることで、卵巣がんになるリスクも上がります。日常生活でPMSや生理痛といった症状をほとんど感じないという人でも、排卵による体への負担は避けられません。毎月くるのが当たり前の生理ですが、回数が増えていることによる体への負担、ひいては病気のリスクが高まっているのが、現代女性の状況なのです」(大島先生)
症状改善、病気予防、そして緊急避妊としてのピル
体は妊娠するために備えているにも関わらず、結果的に毎月妊娠せず生理をくり返すことは、身体的にやはり不自然なことなのだそう。では、生理に伴う不調や病

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