進学した人のほうがうつ病や不安症になりやすい? 海外研究が示す若者のメンタルヘルスへのリスク

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メンタル不調になりやすいのは?
心の問題、特に10代や20代の男女のメンタルヘルスの課題は、日本だけでなく世界中で注目されています。たとえば、英国では高等教育に進む人たちの数が大幅に伸びるなかで、メンタル面での問題を抱える若者の割合が6倍になったという調査結果も出ているといいます。そのため学生をサポートする体制に注目が集まっているそうです。
今回、英国ロンドン大学の研究グループは、高等教育に進んだ若者は進まなかった若者に比べて、うつ病と不安症になりやすいかどうかを調べてみました。
分析したのは、英国のなかでもイングランドに限定して若者を追跡調査している大規模研究からのデータ。2004年と2013年の時点で13〜14歳の子どもを、イングランド全体を代表するように集め、うつ病と不安症を含めたメンタル障害の症状について、毎年のアンケートにより調査しています。参加者のうちおよそ1万1000人を分析に含め、このうち半数を少し上回る数の学生が、高等教育に進んでいました。
18〜19歳時点でリスク増加
こうして研究で確認されたのが、高等教育機関に進んだ若者は、進まなかった若者に比べて、18〜19歳の時点でうつ病や不安症の症状を示すスコアが若干高いことです。
ただ、その差はわずかで25歳になるまでにほぼなくなっていました。それでも、この年齢でうつ病や不安症になるリスクが少し高くなるという関連性は、社会的および経済的な状態や親の学歴、飲酒など、影響を与えそうな要素を考慮して分析しても変わりませんでした。
また、高等教育に進んだことによるこのリスク増加がなければ、18〜19歳時点でのうつ病と不安症の発症率は6%低下すると推定されました。リスク増加の原因は不明ですが、過去の研究では見られない傾向だといいます。そのため、経済的なプレッシャーや心配が増加しているなど、最近の変化が関連している可能

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