エビやカニの殻に含まれる「キチン」がダイエットの新たな味方に? 海外研究でわかった効果とは

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キチンは水に溶けない食物繊維
キチンはエビやカニの殻、きのこなどに含まれている水に溶けないタイプの食物繊維の一種。キチンを含む殻などはあまり食べるものではないのですが、油で揚げた小さなエビやカニなど高温で調理したものについては、さくさくとした食感で食べられるものもあります。
今回、米国ワシントン大学などの研究グループがそのキチンを食べたときに、体のなかでどのような反応が起こるかに着目して、動物実験による研究を進めました。
行ったのはマウスを使った動物実験で、キチンを摂取したときにどのように消化されるのか、また一緒に高脂肪食を与えたときに、体内でどのような変化が起こるかについて調べています。
キチンが分解されないほうが肥満を防ぐ?
こうして判明したのが、キチンの健康につながる効果でした。具体的には、体を守る免疫系の活性化と、体重や脂肪の増加を防ぐ効果があるとわかりました。
キチンを食べると、胃の細胞において「キチナーゼ」という酵素がつくられました。この酵素はキチンを分解する役割があります。キチナーゼは通常、腸内細菌によってつくられ、これによってキチンが分解されます。しかし、今回の研究では腸内細菌がいない特別なマウスでも、キチンにより免疫が活性化され、キチナーゼがつくられることがわかったのです。
さらに、キチンを分解できないマウスでは、キチンの影響によって体重や脂肪の増加が抑えられることもわかりました。もっともキチンを分解できたマウスでも、キチンの摂取によって脂肪分解酵素などの消化酵素が多くつくられ、代謝がよくなることが判明しました。
つまり、キチンが分解されない場合のほうがより大きな恩恵がありそうなわけですが、研究グループによれば、キチンが分解されないようにする方法はいくつかあるといいます。これらの方法とキチンを組み合わせることで、体重や脂肪の増加を防ぐ助けになる可能性も

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