オメガ3系不飽和脂肪酸は腎臓にもいいって本当? 海外研究から示されたその効果とは

ダイエット情報
摂取量を種類別に測定
ふだん考えることはあまりないかもしれませんが、腎臓は生きていくうえで欠かせない臓器のひとつ。血液から老廃物をろ過して尿として排せつするなどの役割をもっています。腎臓の機能が低下すると、失われた機能を回復する治療法が今のところないので、進行を抑えることが重要です。機能低下が進んで慢性腎臓病になると、腎不全の恐れが出てくるだけでなく、心臓や血管の病気にもかかりやすくなります。
腎臓の機能低下の原因は、メタボや高血圧、脂質代謝異常など。オメガ3系不飽和脂肪酸は、動脈硬化や高血圧、血液中の中性脂肪を改善するので、慢性腎臓病を予防する可能性があります。
今回、日本を含む国際的な研究グループは、人口集団を追跡調査してオメガ3系不飽和脂肪酸と慢性腎臓病との関連性を調べた研究を世界中から集め、まとめて分析してみました。
特にオメガ3系不飽和脂肪酸の摂取量については、血液や脂肪組織を検査して各種のオメガ3系不飽和脂肪酸(DHA、EPA、DPA、αリノレン酸)の量を正確に出している研究だけに絞り、12か国19件の研究(参加者合計2万5000人以上、平均追跡期間11年)を対象としています。腎臓の機能については、血液中の老廃物をろ過する能力を示す数値に基づいて判定しました。
腎臓の機能低下もゆっくりに
こうして確認されたのが、魚介類由来のオメガ3系脂肪酸を多くとることで、慢性腎臓病になりづらく、また腎臓の機能低下のペースを遅くできるということです。
具体的には、オメガ3系脂肪酸をとることで全体としては平均8%のリスク低下になり、いちばん多くとっているグループは、いちばん少ないグループより13%リスクが低くなりました。腎臓の機能低下が遅くなる効果は、特にDHAで顕著でした。このような関連性は、年齢や腎臓機能の状態、高血圧や心臓や血管の病気があるかどうかなどに関わらず一貫して

リンク元

タイトルとURLをコピーしました