乳がんマンモグラフィ検査の「偽陽性」に要注意! 海外研究がその後の発症リスクを指摘

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スウェーデンの50万人のデータを分析
従来の研究によると、1回のマンモグラフィ検査で誤ってがんがあると判定される「偽陽性」が出る割合は国によって異なり、米国ではおよそ11%、日本ではおよそ10%。欧州は2.5%と比較的低いようですが、それでも検診を10回くり返すと、20%の人が少なくとも1回は偽陽性の結果を経験することになります。
マンモグラフィ検査でがんの疑いありと診断されると、さらに精密な検査を受けることになり、検査によっては体に負担もかかりますし、結果を待つ間の不安や心配といったストレスも加わります。そのため、たとえ最終的な結果がよくても、その後の検診受診率に影響を与えかねず、偽陽性の診断は短期的に乳がんのリスクを高めるという過去の研究結果もあるそうです。
そこで今回、カロリンスカ医科大学などスウェーデンと中国の研究グループは、偽陽性診断が長期的にも乳がんのリスクを高めるのかどうか、またデンスブレストなどの特性や乳がんのタイプによって違いがあるかどうか、スウェーデンの50万人近く(そのうち偽陽性診断を受けた人は約4万5000人)の検診データを使って調べてみました。脂肪より乳腺組織の割合が多いデンスブレストの人は、マンモグラフィ検査でがんが見落とされやすいとされています。
年齢や乳腺濃度によってリスクが異なる
こうして研究で確認されたのが、偽陽性の結果が出たことがある人は、出ていない人に比べて、その後の20年間における乳がんのリスクが平均して60%高いということです。
具体的には、リスクは検査時の年齢、乳腺濃度、精密検査で生検(病変部の一部をとり出して行う組織検査)を受けたかどうかで異なります。40〜49歳の女性よりも60〜75歳の女性のほうが、リスクが高い傾向にあります。またデンスブレストではない人、マンモグラフィ検査後の精密検査で生検を受けた人では、リスクが高ま

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