片頭痛がある場合は妊娠の合併症に注意! 海外研究からわかったリスクとは?

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3万件以上の妊娠から片頭痛との関連を分析
片頭痛は、脳卒中や冠動脈疾患などの虚血性心疾患と関連があるといわれています。特にキラキラした光のような視覚的変化をもたらす前兆を伴う片頭痛では、その傾向が強いと指摘されています。また、早産や妊娠高血圧症候群など妊娠中の好ましくない経過は、虚血性心疾患のリスクを高めることが研究で示されています。このことから、片頭痛が妊娠の経過や合併症に影響を及ぼす可能性が示されます。
そこで今回、ハーバード大学など米国の研究グループは、米国の看護師を対象に女性の健康について調べている大規模追跡研究のデータを使って、片頭痛と妊娠の経過や合併症との関係を調べてみました。
分析したデータには、心臓や血管の病気、糖尿病、がんの病歴がない2万人以上の女性看護師が含まれ、20年間で3万件以上の妊娠がありました。片頭痛では、「オーラ」と呼ばれる予兆がある場合とない場合に分けた分析も行いました。
片頭痛は妊娠合併症のリスク高める
こうして研究で確認されたのが、妊娠前に片頭痛があると、早産、妊娠高血圧、妊娠高血圧腎症(タンパク尿を伴う妊娠高血圧)のリスクが高くなることです。具体的には、それぞれのリスクは17%、28%、40%となりました。
前兆のある片頭痛は、妊娠高血圧腎症のリスクが若干高い結果でしたが、そのほかは同様でした。一方で、合併症のなかでも低出生体重や妊娠糖尿病のリスクは高くなりませんでした。これはBMIや喫煙、慢性的な高血圧など、影響を与えそうな要素も計算に入れた結果です。
片頭痛があることは、こういった妊娠結果や合併症のリスクを考えるうえで、大切な要素なのではないかと研究グループは結論づけています。
加えて、今回の研究では、妊娠前に片頭痛があってアスピリンを定期的に服用していた人の場合、早産と妊娠高血圧腎症のリスクが低くなる結果も明らかになりました。

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