歯茎の不健康が血管や全身に悪影響! 歯周病前のわずかな炎症も問題と海外研究が指摘

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口のなかの「白血球」を唾液から調べたら…
歯周病は口の健康ばかりではなく、全身の病気とも関連していることがわかってきています。具体的には、炎症の腫れや痛みなどを引き起こす物質が歯肉にとどまらずに血流にも入り、それが血管系にダメージを与える可能性があるのです。歯周病は知らないうちに進行することも多く、そのためごく初期の軽い炎症のうちから血管系がダメージを受ける恐れも考えられています。しかし、そのような初期の炎症の影響についてはまだはっきりしていません。
そこで今回、カナダの研究グループは、健康な18〜30歳の人を対象として口内の軽い炎症のレベルと血管の健康との関連を調べてみました。
研究では、生理食塩水で口をすすいでもらい、唾液のなかに存在し、炎症と関連する「白血球」の数をカウントして炎症のレベルを判定しました。白血球が多いほど炎症レベルが高いことになります。そのうえで、心電図と血圧、動脈の硬さや拡張性を調べる検査を行い、炎症レベルとの関係を確認しました。
軽い炎症にも要注意
こうして研究で確認されたのが、口のなかに軽い炎症が起きているだけでも、血管の拡張性が悪化しており、心臓や血管の病気になりやすい状態になることです。
実際、測定された炎症レベルは通常問題にならないほどの軽いものでした。しかし、そうした炎症がさらに重くなれば、血管がさらに大きな影響を受ける可能性があります。
研究グループによれば、歯周病一歩手前にあるような口のなかの炎症でも、症状に注意して、うがいを心がけたり、歯科を定期的に受診したりするとよいといいます。研究グループでは、今回の研究は参加者数が少なかったため、歯肉炎や歯周病の人も含めてさらに大規模な研究を行って、炎症の影響をより深く理解することが望ましいと指摘しています。
<参考文献>
A simple mouth rinse could spot e

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