適度な飲酒でも体への影響はネガティブ? 海外研究がお酒の「代謝物」に注目

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飲酒は体にどのように影響する?
私たちの体は代謝活動を通して、アミノ酸や糖などのさまざまな化合物を作り出しています。これらは「代謝物」と呼ばれ、健康状態や病気の状態を示す重要な指標として利用されています。
これは飲酒が病気に与える影響を理解するうえでも同じです。従来、お酒が代謝されたあとにできる代謝物についての研究も行われてきました。
今回、米国国立衛生研究所(NIH)を含む研究グループは、20年にわたる長期の飲酒がどんな体内の代謝物と関連するのか、またそれらが心臓や血管の病気と関連するのかを検討。米国で行われている心臓や血管の病気に関する大規模な追跡研究のデータに着目して、分析しました。
分析に利用した追跡研究では、4〜8年ごとに詳しい健康チェックと飲酒の質問を含むアンケートをしてデータを集めています。お酒はビール、ワイン、リキュールに分け、それぞれの1日平均摂取量と、それらの合計を計算し血液中に見られる代謝物200種類以上との関連性をチェック。参加者およそ2500人のうち600人以上が、研究期間中に心臓や血管の病気になっていました。
お酒の種類や性別によっても影響は異なる
こうして研究で確認されたのが、お酒を長期間にわたって飲むことで生じる代謝物には、健康にとってポジティブなものと、ネガティブなものがあるということです。
具体的には、血液中の60種類の代謝物が長期にわたる飲酒と関連し、そのうち7種は長期間の適度の飲酒による心臓や血管の病気になるリスク増加に関連。3種はリスク低下に関連していることがわかりました。
なお、今回の研究では適度の飲酒量を女性でビール1日350ml、ワイン120ml、アルコール度40%のリキュール44ml以下とし、男性はそれぞれ2倍としていますが、このような代謝物の現れ方はお酒の種類や性別によって違いも見られました。たとえば、9種類の代謝物は

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