腸内環境と免疫力って、どう関係しているの? 腸の専門医が教える、腸活の新常識【前編】

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腸内環境が免疫に及ぼす影響とは?
免疫とは具体的にいうと、“体内の異物や不要物の排除”と“傷の修復を保つ”仕組みのこと。
腸内には約1000種類、数でいうと100兆個を超える腸内細菌が存在し、バランスが保たれていると、免疫力にもよい影響を及ぼすとされています。
では、どのように免疫が働くのでしょうか?
「免疫細胞は骨髄のなかで生まれて血液やリンパ液を通って全身を巡りますが、その免疫細胞の約70%は腸に存在します (50%は小腸、20%は大腸)。なぜ免疫細胞が腸にあるかというと、腸には血管やリンパがたくさんあるからなのです」(白畑先生)
小腸では免疫の前線基地である「パイエル板」と呼ばれる器官が、大腸では「腸内細菌叢(腸内フローラ)」が免疫細胞と相互に影響し合います。
「小腸ではパイエル板、大腸では腸内細菌が間接的に血管やリンパのなかの免疫細胞を刺激して、免疫の働きを高めます。ヨーグルトの善玉菌が直接免疫になるのではなく、パイエル板や腸内細菌の働きを高めて、腸内の血管やリンパのなかの免疫細胞を強くするのです」
さらに、免疫で重要なのが免疫細胞でつくられる「免疫グロブリンA(IgA)」です。
「免疫グロブリンは免疫細胞によってつくられる抗体のことで、腸内環境をよくすると、『免疫グロブリンA(IgA)』がたくさんつくられます。IgAはほかの抗体に比べて抗原に対する特異性が低いため、さまざまな病原体に対応することができ、全身の粘膜で病原体の侵入を防いでくれます。そしてこのIgAの産生を増強するのが腸内の短鎖脂肪酸で、短鎖脂肪酸は免疫細胞を活性化させ、免疫を強くするという仕組みになっています。短鎖脂肪酸は大腸で腸内細菌が食物繊維やオリゴ糖を発酵させることで生成されます。IgAは短鎖脂肪酸の作用を受け、血流にのって全身を巡り感染症予防に貢献するのです。ですので、免疫力を高めるには、腸

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