心臓病のリスクを下げるには1日に何段くらいのぼればいい? 海外研究でわかった驚きの効果とは

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45万人以上のデータを分析
心臓の病気に悩まされる人は珍しくなく、その健康はますます関心を集めています。動脈硬化にともなう心臓の病気を防ぐには、ライフスタイルの改善、特に運動が大切だと考えられています。日常生活にとり入れられる運動として、たとえば、エレベーターではなく、階段をのぼることは簡単で効果的な方法です。
一方で、そうした心臓の病気になりやすいかどうかには、高血圧やメタボなどのリスク要素のほか、遺伝子や家族の病歴なども影響します。
そこで今回、中国、英国、米国の国際的な研究グループは、病気になりやすい傾向も含めて、階段をのぼる習慣と心臓の病気になるリスクとの関連性を調べてみました。
分析に使ったのは、英国の大規模な調査研究である「UKバイオバンク」の参加者45万人以上を対象にしたデータ。血圧や肺機能、身体測定などのほかに血液サンプルや遺伝子解析情報も含まれ、参加者は調査開始時と5年後の再調査時にライフスタイルや、ふだんどれくらい階段を使っているか(10段の階段を1日に何回のぼるか)に答えています。
これらの情報からおよそ12.5年の追跡期間中に心臓の病気(冠動脈疾患、虚血性脳梗塞、または急性の合併症)になるリスクについて関連性を分析しました。
10段のぼる回数が増えるごとに予防効果
こうして研究で確認されたのが、階段をまったくのぼっていない人(1日0回)に比べて、10段のぼる回数が増えるごとに心臓病になるリスクが下がるということです。1日に10段のぼる回数が1〜5回では3%、6〜10回で16%、11〜15回で22%、16〜20回で23%、21回以上で19%のリスク低下でした。10段をのぼる回数が6回以上になると、16%~23%のリスク低下につながる結果です。ただし、1日6階分(およそ60段)をのぼるくらいで十分で、1日11階、16階などとさらに増やしても健康へのプ

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