心臓や血管の健康を考えるならベジタリアン? 海外研究が注目の結果を発表

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平均6か月間の変化を比較
ダイエットやフィットネスの手段として食事習慣について考えるのは当然。では、病気の予防のためにという人はどれくらいいるでしょうか?
食習慣は心臓や血管の病気になるリスクに大きな影響を与えることがはっきりしています。さらに発症リスクを高める糖尿病や高血圧の治療や予防にも重要です。野菜中心の食事は生活習慣病のリスクを下げるとされています。
一方で、まだわからないこともあります。もともと心臓や血管の病気のリスクを抱えている人はどうなのでしょうか? 今回、オーストラリアの研究グループは心臓・血管の病気がある人やそのリスクが高い人を対象に、菜食習慣の影響を調べた過去の研究結果をまとめて分析しました。特に参加者を菜食と菜食ではない食事のグループに分けて比べ、両グループの食事内容も記載されている研究(20件、合計参加者2000人近く)に焦点を当てました。
分析したのは、悪玉といわれる「LDLコレステロール」をはじめ、「血糖値(HbA1c)」やいわゆる「上の血圧値」である「収縮期血圧」、「体重」についての平均6か月間の変化。結果に影響を与えるカロリー制限や運動、医薬品の使用、食事のタイプなどを考慮した分析も行いました。
菜食習慣で薬が減ることも
こうして明らかになったのは、健康リスクを抱えた人でも菜食は有益だということ。具体的には、LDLコレステロール、HbA1c、体重が菜食により改善。研究に参加した人の多くが血圧や血糖値の薬を服用していましたが、菜食の効果により薬の量が減ったケースも。薬の効果に対して、菜食がプラスアルファの効果をもたらす形になりました。
今回の研究では菜食のタイプ別の分析も行いましたが、データが限られていたためにこれについての結論は出せませんでした。とはいえ、菜食は、健康な人から病気のリスクを抱えている人まで幅広く恩恵をもたらしてくれそうです

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