ボディメイクとお酒が関連? 海外研究が示した筋肉量と飲酒のバランスとは

ダイエット情報
英国20万人近くのデータを分析
筋肉量や筋力は年をとるに連れて低下しますが、そこに飲酒が悪影響を与え得るというメカニズムがこれまでの研究で示されているそうです。
そこで今回、英国の研究グループは、英国人の健康や遺伝子に関する情報を集めた大規模研究「UKバイオバンク」から20万人近くのデータを使って、飲酒量と筋肉量やBMIとの間にどんな関連性が見られるのかを調べてみました。
食事に関するアンケートから飲酒量を算出し、骨格筋量(臓器の筋肉を除いた、いわゆる筋肉量のこと)、BMI、握力といった体力の衰えの指標になる数値との関連性について、体格による違いを考慮して分析。たんぱく質の摂取量や身体活動量、喫煙などの影響も分析に含めました。
1日80g以上は問題
こうして研究で確認されたのが、お酒を大量に飲む人は、あまり飲まない人に比べて筋肉量(骨格筋量)が少ないことです。筋肉量は、中くらいの飲酒量(1日のアルコール摂取量にしておよそ男性7g、女性14g)の人で最も多くなりましたが、それ以上の飲酒量では大きく低下していき、1日のアルコール摂取量が160g(ワイン2本程度)の人はまったく飲まない人に比べて、男性で3.6%、女性で4.9%の筋肉量低下が見られました。握力については、むしろ飲酒量に応じて増えるという結果も確認されました。
今回分析した研究では、ある時点での筋肉量と飲酒量との関連性を調べているため、どのような因果関係があるのかまではわかりません。それでも研究グループは、大量の飲酒は筋肉量に有害な影響を与える可能性があると結論。特に1日80g以上のアルコール(ワイン1本や缶ビール6、7本に相当)をとっている人は問題だと指摘しています。
虚弱や体力低下のリスクが高くなるため、とりわけ年齢を重ねるほど、お酒をたくさん飲む習慣を避けるほうがよさそうです。
<参考文献>
HEAVY D

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