マラソンなど持久系スポーツのし過ぎはかえって悪影響? 海外研究でわかった意外な事実とは

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運動のし過ぎがよくない?
年齢を重ねるにつれて体内に不健康なコレステロールが増えるなどすると、動脈硬化と呼ばれる状態になることがあります。この場合、血管の内側に脂肪などがかたまった「プラーク」と呼ばれる物質がたまり、さらには血管がかたくなる「石灰化」という状態に進むことがあります。そうなると心臓の病気のリスクが高まります。
一方で、従来の研究から、ウォーキングやサイクリングあるいは家事などの身体活動を行っている人は、心臓に血液を供給している冠動脈の「石灰化」のリスクが低いことがわかっています。具体的には、心臓の健康のためには150分の中強度の有酸素運動や75分の高強度の有酸素運動といった一定の運動が推奨されています。
ところが、最近、運動と心臓の健康との関係について意外な発見がありました。激しい運動によって、むしろ健康への悪影響が懸念されるというものです。熟練したアスリートや持久系スポーツの選手は、心臓の石灰化が進んでいることがわかってきました。
そこで今回、ベルギーとオーストラリアの研究グループは、健康的なライフスタイルを送り、心臓や血管の病気のリスクも低い男性を対象に、3つのグループを比べる研究を行いました。これらのグループに含まれたのは、「持久系スポーツを長く続けてきた熟練アスリート」「30歳を過ぎてから持久系スポーツを始めたアスリート」「アスリートではない人」。研究グループは、心臓の石灰化の程度を評価し、また心肺持久力を示す最大酸素摂取量も調べました。心肺持久力が高いほど、心臓や血管の病気のリスクが低いと考えられています。
熟練アスリートで目立った「プラーク」
こうして研究で確認されたのが、持久系のスポーツに長く取り組んできたアスリートでは、心臓の石灰化まではいかないまでも、その前段階のプラークが目立っていたことです。
具体的には、特に熟練アスリートは、アスリー

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