寒すぎる日は要注意! 気温しだいで心不全など増加と海外研究が報告

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世界27か国のデータを詳しく分析
心臓や血管系の病気は近年、食事や運動、禁煙といったライフスタイルの改善努力によって減少傾向にあるようですが、それでもやはり世界的に見ると、がんと並ぶ主要な病気といっていいでしょう。その要因のひとつとして最近注目されているのが、気候変動による予想外の気温の変化。世界中の死亡数の一割近くが、極端に高い、または低い気温によるものという分析結果も出ているそうです。
今回、南北アメリカ、欧州、アジアなど世界各国の科学者が協力して、5大陸にわたる27か国の都市567か所について過去40年のデータを収集。心臓や血管系の病気をさらに虚血性心疾患、脳卒中、心不全、不整脈に分けて、それぞれの死者数と気温との関連性を分析しました。各都市で最も死者数が少ない日の気温を最適気温と見なし、気温が高い、または低いほうの2.5%に属する日の死者数と比較するという方法です。
およそ100件あたり1件が気温のせい
こうして確認されたのが、極端に暑い、または寒い気温が記録された日には心臓や血管系の病気による死亡のリスクが高まることです。特に寒さの影響が大きく、対象となった死者数合計3200万件以上において、1000件当たりの件数で見ると、極端に暑い日は2.2件、寒い日は9.1件の増加がそれぞれ見られました。病気のなかでは心不全で増加が最も大きく、暑い日は2.6件、寒い日は12.8件の増加でした。
南アジア、中東、アフリカのデータが不足していたため、世界全体を網羅していないものの、多くの地域において、極端に暑い、または寒い気温は、一般的な心臓や血管系の症状による死亡リスクの増加に関連すると研究グループは指摘しています。心臓や血管系の症状による死亡100件に1件が極端な気温のせいと指摘し、気候変動に直面している今、環境が与える影響についてさらに詳しく調べる必要があるとしています

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