アスリートが押さえるべきエネルギー補給のポイントは? 海外研究が指摘する「落とし穴」に注意

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エネルギー不足が健康に問題を招く
女性アスリートで、トレーニング中に十分なエネルギーがとれていないのではないかという問題は、かなり前から心配されています。食事でとるエネルギーは、運動で消費されるだけでなく、基礎代謝や日常の活動に使われます。この部分が少なくなる、つまり、運動による消費に比べて摂取するエネルギーが不足すると、正常な生理機能や健康が維持できなくなり、無月経や骨粗しょう症といったさまざまな問題が現れることがわかっています。
今回、デンマークのオーフス大学をはじめとする国際的な研究グループは、この摂取エネルギーの不足がトレーニングの成果である筋肉の発達に与える影響を調べてみました。トレーニングを行っている健康な女性30人(18〜30歳)を2グループに分け、一方には低エネルギー食、一方には最適エネルギー食を提供して(たんぱく質は同量)、厳密な管理下で標準的な有酸素運動と筋トレのプログラムを10日間続けてもらい、筋肉の変化を見ました。
体組成の変化、安静時の代謝率、血液中のバイオマーカーなどの測定とともに、エネルギー代謝を正確に測定しました。
トレーニングに対する筋肉の反応が悪くなる
こうして研究で確認されたのが、低エネルギー食のグループは、最適エネルギー食のグループに比べて、毎日の筋肉たんぱく質の合成が減少したことです。つまり、筋肉の量や力を向上させるためのトレーニングを行っても、筋肉が正しく反応してくれないという結果になります。
低エネルギー食のグループでは、除脂肪量(脂肪以外の部分の量)や甲状腺ホルモン濃度、安静時代謝率なども同時に低下しました。
トレーニング量に対して摂取エネルギーが足りないと、体の多くのシステムだけでなく、筋肉の発達にもマイナスの影響を及ぼすと研究グループは結論。女性アスリートやスポーツ好きの女性が気づかずに、あるいは意識的に、運動量にふさ

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