お酒がストレスと闘う脳の味方に!? 海外研究が注目する飲酒の健康効果とは

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脳内のストレスに注目
あなたの脳は大きくて複雑な電気回路のようなものだと想像してください。慢性的なストレスを受けると、脳内のそんな電気回路はストレスによって電気の嵐が起きたようになるのです。それは「ストレス関連神経ネットワーク」の活動が活発になること。そうなると心臓および血管の病気にもつながると考えられています。
一方で、軽〜中度の飲酒(1日に女性1杯、男性1〜2杯)は、心臓および血管の病気になるリスクを下げるという研究結果がありますが、そのメカニズムははっきりしていません。その効果が飲酒によるものなのか、あるいはその人の社会経済的な影響によるのか、健康的な行動によるのか。そうした想定される仕組みのひとつとして、ストレスとの関連が注目されています。
そこで今回、マサチューセッツ総合病院など米国の研究グループは、この飲酒と心臓および血管の病気になるリスクとの関連に、脳内のストレス関連神経ネットワークの活動が影響を与えているのかどうか調べてみました。対象としたのは、病院で行っている追跡研究の参加者5万人以上。アンケート回答から飲酒量を「飲まない/少ない(週に1杯未満)」「中程度(同1〜14杯)」「多い(同14杯超)」に分け、およそ3年半追跡して、心臓および血管の病気との関連性を検討しました。また、脳の断層撮影検査を受けていた700人余りでは、安静時のストレス関連神経ネットワークの活動状況と飲酒量との関連性も調べました。
お酒でストレスに強くなる
こうして研究で確認されたのが、中程度の飲酒量の人は、飲まない/少ない人に比べて、心臓および血管の病気になるリスクがおよそ22%低いことです。これはライフスタイルや遺伝子など、影響を与えるほかの多くの要素を考慮して分析した結果です。
また、脳の断層撮影検査から、中程度の飲酒量の人は、飲まない/少ない人に比べて、脳内でストレス反応に関与

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