腸内細菌の量や多様性がアップ、そのカギは? 海外研究が運動と腸内環境の関連を報告

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運動が腸内細菌をよりよくする?
日々の運動は、筋力アップばかりではなく、ダイエット、病気の予防などさまざまなメリットをもたらしてくれます。そんな効果のひとつとして、マイクロバイオームと呼ばれる腸内に数兆個いるともされる微生物のバランスを整える効果もあることが注目され始めているようです。というのも、 アスリートのマイクロバイオームが、ふだん運動をしない人よりもよいというのが研究から明らかになっているのです。腸活が関心を集めるなかで、運動の影響も研究が進みつつあります。
そうしたなか、今回、カナダのカルガリー大学を中心とした研究グループは、一般的な成人において運動が腸内環境にどのような影響をもたらすのかを検討しました。対象としたのは、BMIがふつう(18.5~24.9)の成人、または太りぎみ(25.0~29.9)の成人です。運動の時間や強度が腸内環境にどのような影響をもたらすのかを検討。また、体重や食事、握力についての情報も集めました。
運動するほど腸内環境がよくなる
こうして判明したのは、中程度の運動に取り組んだ場合にその運動時間が長いほど、腸内細菌の量と多様性が高まることです。腸内細菌を変化させるのに最も効果があるのは、運動の強度を高めることよりも、運動の時間を長くとることであると確認されました。
ただし、運動による腸内細菌への好ましい影響は、BMIが正常な人にのみ観察されました。BMIが正常な人では運動時間が長くなるほど腸内細菌の量や多様化が高まったのですが、逆に太りぎみの人では、このような変化が確認されなかったのです。
腸内環境を改善するために運動の効果が注目されつつありますが、これらの効果を得るには運動時間やBMIがカギを握るようです。運動や腸活に取り組むときに参考にしてよいかもしれません。
<参考文献>
How fit is your gut microbiom

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