ブロッコリーは腸を守る!? 海外研究でわかった腸内を健康に保つメカニズムとは?

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アブラナ科の野菜はなぜ体によい?
腸内環境を良好に保つことはますます重要と見なされるようになっています。そのなかでも小腸は食べ物から栄養を吸収するために重要であるだけでなく、有害物質から体を守る重要な役割も担っています。小腸の内側の壁は有益な栄養素や水分を通過させて体内に送り込む一方、食べ物に含まれる有害な分子や細菌が侵入するのを阻止するバリアとしても機能します。
小腸の膜にある細胞は消化酵素や粘液を出したり、栄養素を吸収したりと、機能によっていろいろな種類がありますが、それぞれを一定に保って健康な状態にしておくことが重要になります。そして、こういった細胞を安定させるためにひと役買っているのが、体内のAHR(アリル炭化水素受容体)と呼ばれるタンパク質だといいます。
今回、米国ペンシルベニア州立大学の研究グループは、ブロッコリーを含むアブラナ科の野菜にこのAHRというタンパク質を活性化する物質が豊富に含まれていることに着目。動物実験によって、食事にブロッコリーを含む場合と含まない場合とで、小腸の内側の壁にある細胞にどのような違いが起きるかを比べてみました。
小腸の細胞が変化
こうして研究で確認されたのが、ブロッコリーを食べることで腸の健康が保たれるということです。
具体的には、ブロッコリーを摂取しなかったグループでは、腸でのAHRの活性化が不足し、病気につながるさまざまな面から腸の健康が損なわれたことが確認されました。腸のバリア機能が変化し、食べ物が小腸を通過するスピードが短くなり、粘膜や酵素をつくる細胞、水や栄養素を吸収する細胞の数が減少。それぞれの機能が低下しました。
この研究はあくまで動物実験ですが、ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜が腸によい影響を与えたというのは参考になりそうです。ふだんの食事に積極的にとり入れるとよいかもしれません。
<参考文献>
Brocco

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