水を飲むとアンチエイジングが可能に? 海外研究によると血液中のナトリウム濃度が関係

ダイエット情報
1万1000人以上を30年近く追跡調査
体を正常に保つ上で水が重要なのは不思議ではありませんが、過去の研究では、水が不可欠な理由として血液の中の塩分(ナトリウム)濃度が関連するからだと説明されています。たとえば、動物実験によると、水分を制限すると血液中の塩分濃度が高くなり、寿命が短くなる(人間に換算して15年くらい)という結果が出ています。また、米国国立衛生研究所(NIH)が動脈硬化について調べた大規模な追跡研究からは、血液中の塩分濃度が高いと心不全になりやすいという関連性が報告されました。
そこで今回、NIHの研究グループが同じ大規模研究のデータを使って、水分が足りているかどうかの指標として血液中のナトリウムの濃度にあらためて注目し、血圧や血糖値、コレステロールなど、検査の値との関係を調べてみました。
分析したデータは、1万1000人以上の男女を対象とした30年近い追跡調査から得られたものです。50代での検査を初回とする合計5回の検査結果や医療関連の記録など多くの情報が含まれています。なお、肥満や服薬などの理由で血液中の塩分濃度が通常より高い人は除かれました。
塩分が高いと問題に
こうして研究で確認されたのが、血液中のナトリウム量の値が正常範囲に収まっていても値が高めの人は、値が中程度の人に比べて身体的な年齢(検査の値などから計算される生物学的な年齢)が実年齢よりも高く、病気になりやすいことです。
具体的に見ると、たとえば、ナトリウム量は正常範囲が135~145mEq/Lとされますが、142mEq/Lを超えていた場合には、それ以下よりも脳卒中や心不全、肺の病気などの慢性疾患になるリスクが39%高くなると判明しました。老化も進みやすく、生物学的年齢が高くなる確率が最大1.5倍になるという結果です。なお、実年齢と比べて生物学的年齢が高い場合には、慢性疾患になるリスクが70

リンク元

タイトルとURLをコピーしました