炎症性腸疾患に食べ物の影響があるかも? 海外研究が人工的な成分との関連を指摘

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炎症性腸疾患の要因とは?
炎症性腸疾患は腸管に慢性的な炎症を引き起こす病気です。この病気の原因は十分に解明されたとはいえませんが、関連した遺伝子、腸内細菌の関わりの研究が続いており、そうしたなかで、この病気には食品など環境性の要因も影響すると考えられるようになっています。たとえば、食の西洋化に伴って病気が増えているとされますが、食品添加物、脂肪、赤身肉、砂糖の摂取量が増えることが関係しているとの指摘も。
カナダ、マクマスター大学の研究グループは、こうした食品添加物のなかでも合成着色料と腸の炎症との間に関連があるのかを検討しました。人間の細胞を使って調べたところ、一般的な合成着色料のうち「赤色40号」として知られているアルラレッドACという、食品を赤く着色する添加物の関連が疑われました。この成分は腸の炎症につながるセロトニンの分泌を促進すると確認されたのです。さらに、動物実験によって、アルラレッドACを12週間にわたって継続的に摂取させると大腸の炎症が起こりやすくなることが確認されました。
腸の健康を損なう可能性
一連の研究で確認されたのが、アルラレッドACに継続的にさらされると、腸の健康が損なわれて、炎症が起こりやすくなることです。研究グループによると、アルラレッドACは腸のバリア機能を直接破壊し、セロトニンを増やして、腸内細菌のバランスを変えるために、大腸炎にかかりやすくすると説明しています。
赤色40号は、キャンディーやソフトドリンク、乳製品、シリアルなどに使われることが多いそう。日本では2001年から食用赤色40号として指定されてから使用してもよいタイプの色素として採用されています。輸入食品で使われていることも多いようなので、炎症性大腸炎に悩んでいる人は気をつけるとよさそうです。また、病気を防ぐ観点からも、赤色40号の含まれた食品を頻繁にとることがあるならば、注意

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